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NPO特別インタビュー 前編

リヴォルヴ学校教育研究所(ライズ)代表 小野村哲
REVOLVE Institution for School Education


今の教育のあり方を根本から変えなければ・・・

NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所、通称ライズ代表小野村哲氏は、現在の
日本の教育に危機感を抱いている。彼のめざす教育のあり方とは?
そして私たち学生に求められるのはいったいなんなのか?


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つくば市二の宮に事務所をかまえるNPO法人リヴォルヴ学校教育研究所。 学校にうまく適応できずにいる子どもたちのために、フリースクール、ライズ学園を開いて、彼らに自己実現を目指す場を提供している。このライズ学園では、不登校児・生徒を主とした昼間クラスや、学習につまずきがちな子どもたちを主な対象とした英語クラス、算数クラスを開いている。ライズでは、教師や保護者への支援、さらに教師や教師を目指す人たちのために、セミナーなどを行い、実践的指導力の向上にも努めている。そのライズ代表小野村氏が、ライズ設立のきっかけから日本の教育のあり方まで、その思いのたけを熱く語ってくれた。

大切な子ども達の教育が、人まかせで良いはずがない 地域の有様から変えていこうと思った

━現在はライズ代表として、各種シンポジウムやセミナーなどで忙しく飛び回る一方、自らが立ち上げた学園に集まってくる不登校の子どもたちを暖かく見守り続けている小野村さん。じつは以前、実際に中学校教師として生徒たちに英語を教えていたという。ではなぜ、教師をやめてまで、このような学園を設立しようと思ったのだろうか?

実際自分が中学校でやっている中、いろんな生徒たちをみてきた。その中で、自分を出せない子がいっぱいいるわけですよね。例えば不登校になるとか。いや不登校を選択した子ども達は、まだ良いかもしれない。体は登校していても、心で不登校をしている子もいる。学校の中にいて、内側から変えていくということはできるかもしれないけれど、教育っていうのは本来学校だけでやるものではないんだよね。地域でやるものなんだ。今、教育改革っていうと、イコール学校改革と思われているようだけど、それではダメ。学校は一つの場面でしかない。学校で学べることなんてたかが知れてるでしょう。今の学校以外にも、様々な選択肢があってもいいんじゃないかと思った。そして日本の教育を変えていくには、地域の有様から変えていかなくてはならない。やはり根本からなんとかしないと、っていう思いが強くなって、辞めざるを得ないかなぁ、と。定年まで待って、それから、というやり方もあったんだけど、今こうやって、しゃべっている間にも一人で悩んで苦しんでいる子がいるわけで・・・。そう思ったら、じっとしていられなかった。

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心理学の実験で、宙ぶらりんにされた状態の犬に電気ショックを与える、というのがあった。最初、犬は驚いてその衝撃から逃れようとじたばた暴れるんだけど、ずっとその実験を続けていると、そのうちなにも反応しなくなる。どうあがいても逃れられないということを知ってか、なすがままになっている。これを学習性無気力っていうんだけど、それと同じような状態に今の子どもたちはあるのだと思う。定められた生活習慣として、毎日毎日、同じ時間に起きて、学校へ行って、授業を6時間受けて・・・。先生に答えを求められ、「わかりません」と言うと「なんでわからないんだ」って怒られている子もいる。今の学校には、たった一本の定規しか置かれていないと言ってもいいと思う。自分自身、テストが苦手で、試験という試験に落ちまくっている人間なんだけど(笑)。実際、そうであっても社会に出ると十分やっていける人ってたくさんいるわけだよね。今の学校教育制度は、子ども達の多様性に対応できていない。狭い価値観の中で、持てる能力を発揮できないままにいる子ども達がたくさんいる。これはあまりにももったいない。

学校教育は今深刻な状況にある。そう認識している人は少なくないだろう。しかし、実際に取り組んでいる人がどれほどいるのだろう。その中で小野村さんは地域全体で行う教育の必要性を説き、「地域立学校」を提唱するなど教育を自身の問題として積極的に扱ってきた。教育を真剣に案じ、子ども達のために真摯に取り組む小野村さんのその姿勢に共感を覚えた。


続く

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