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前回の「導入編」に続き、今回の「実践編」では企業が求める学生像、そして学生が企業選ぶ際の着目すべき点について、「毎日就職ナビ」の相木良介氏にお話を聞いた。
□企業が求める学生像
−企業はどのような学生を求めているのでしょうか?
相木氏(以下、「相木」):企業が学生を採用する際に重視するポイントとしてよく言われるのが、人柄とコミュニケーション能力、そして志望意欲です。
特に志望意欲について、就職後3年で3割が辞めてしまうという事実がありますが、企業としてはそれでは困るわけです。本当にその業界のこと、企業のことを分かった上で、将来どうなりたいかというビジョンを明確に持って、(選考に)来ているかどうかを企業は見ています。
−就活をする際に、改めて過去の自分を振り返ってみて「特別頑張ったものがない=何を企業にどうアピールすればいいのか分からない」という学生もいると思うのですが…
相木:何かすごいことをやり遂げた人はもちろんそれをアピールすれば良いでしょう。しかしそうでない学生のほうが多いと思います。そういう人達は、「(ある場面で)自分はどういう風に考えて、どの様に行動したか」ということをしっかり話せるようにしておくといいですね。「何をしたか」はもちろん重要ですが、例え結果が出ていなくとも、企業は自分なりの考え方を持って行動できる人を求めています。
やはり目的意識を持った人でないと、入社してからも与えられた仕事をこなすだけで、自発的に動いていける人にはなりませんからね。5年、10年経てばどんな業界も変わります。そのときに何か新しいことを考え出して、それに向かって仕事ができる人を企業は重要視しています。
□企業のどこを見る?? −就活に遠慮は無用
−就活に慣れない初めのうちは、学生は企業のネームバリューで選んでしまいがちです。選ぶ、という観点から学生は企業のどこを見るべきなのでしょう?
相木:就職サイトやホームページを見るのは当然のこととして、OB・OG訪問をしたりセミナーに参加したときに、積極的に質問して企業の「ナマの声」を聞くことが重要ですね。
−ホームページからだけでは分からないこともありますよね。
相木:ええ。幅広い業界から多くの企業が出展する、就職サイト主催のイベントに参加して、あまり学生に知られていない企業のブースで、その業界全体について聞いてみるのも良いですね。
さらに、面接などで直接会社へ行くという段階になったら、そこに働く人達の様子をチェックしてみて下さい。表情からだけでもその企業の雰囲気はわかります。「自分も見られるが、自分も企業のことを見に行くんだ」という受け身にならない態度も必要ですね。熱心に質問する姿は「積極性」や「意欲」として、企業に評価されます。あらゆる場面を活用して下さい。
□就活のキモ −「焦らず用意周到に」
−企業の採用活動は近年、長期化・通年化しつつありますが、反対に就活を始めるには「早ければ早いほうが良い」などということはあるのでしょうか?
相木:学生の就活が早期化し過ぎることには問題点もあります。学生が自己分析や業界研究をじっくりしないまま選考を受け、内定をとって就活を終えてしまい、入社してから「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを生んでいるんです。もちろん、のんびりしていては乗り遅れるという面もありますが、焦る必要はありませんのできちんと準備をしておく必要はあるでしょうね。
□「内定をゴールにしない」
−最後に、就活生へメッセージをお願いします。
相木:いちばん言いたいのは「内定を就活のゴールにしない」ということです。大手企業の内定や複数の内定をもらったり、逆にやっととれた一つの内定でも、安易に決めてしまうと、入社後にすぐに辞めてしまうようなことになりかねません。
内定をとって初めて、自分のやりたいことができるスタートラインに立ったんだ、と思えるようなさらに上を目指した目標を持って下さい。