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就活特集2005 生き方、十人十色。
滝沢庸子さん
就職先:外務省
仕事:公務員
所属:国際総合学類 2005年卒
「人間味のある生活をすることが大事」
外務省1年目の滝沢さんは、いつからその道を志したのだろうか。意外にも、「大学2年までは何にも考えていなかった」という。1年生の時に打ち込むものがなく、その反動で2年生からは色々な活動に手を出し始めた。その1つが、友人に誘われて参加し始めたNGO団体「日本国際連合学生連盟共同研究プロジェクト注」。その活動の一環で国際会議にオブザーバーとして参加する機会があり、初めて目の当たりにした国際会議の場で、外交というものに興味を持った。「その会議を動かしていたのはいわゆる『国力』だけじゃなくて、会議で発言していた『個人の力』も大きいように見えたんです。人と人が話して世界が動いていくっていうことに興味を持って、自分も関わりたいって。」そこで浮かび上がった道が「外交官」だったという。
そうは言っても、外交官は自分からはかけ離れた存在に思えた。しかし、外務省から内定をもらっていた先輩に色々と話を聞く中で、「ハードルは高いけれど、がんばれば可能性があるんじゃないか」という思いに変わっていった。そして、国家公務員1種試験を受けようと決心し、勉強を始めたのは3年生の7月。ただ、滝沢さんが所属したゼミでは3年生の時に大きな論文の提出が課されており試験の準備と平行して論文を書いていたため、試験勉強に集中できたのは論文の提出が済んだ3年生の2月からだった。「試験の1〜2ヶ月前は、1日13〜14時間勉強。間に合わないかもしれないと焦っていて、泣きながら問題を解いたりもして(笑)」しかし、彼女は言う。「民間企業の就活より、公務員試験は対策の立てようがあるんじゃないかな。量は多いけどやるべきことはある程度決まっているし、少なくとも試験問題に関しては答えが必ず決まっていますから。」
筑波大の後輩たちに向けて彼女はこう語った。「将来何を目指すにしても、学生の時は人と関わって色々な活動をしたり、時には恥をかいたり、回り道をしたり、勉強だけではない経験をして人間味のある生活をすることが大事だと思います。」その点、筑波大は恵まれているだろう。外界からシャットアウトされていて濃い人間関係を構築できる。時間の流れが遅いので物事をじっくり考える時間を取ることができる。「学部時代に大事なのは、何を勉強しても問題意識を持って自分の頭で考えて、それをアウトプットし他の人と議論できるようになる訓練をすること。知識を詰め込むだけではなく、自分の頭で考えるということは、民間企業でも公務員でも院に進学しても重要になってくるのでは。」
前向きで明るい滝沢さんと話していると、官僚のお堅いイメージは消え去ってしまった。最後に現在の夢について、「今は、目の前の仕事でせいいっぱいの時期だけど、いずれは、その時その時自分のいるところで、『なくてはならない人』になりたい」と笑顔で語った。
注:日本国際連合学生連盟共同研究プロジェクト(http://members.at.infoseek.co.jp/unsajp/)
(TEXT=内田明日香)