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就活特集2003 特別インタビュー

平尾ゆかりさん(NPO法人キャリナビ代表)

平尾さん

「就職か進学か」「就職するならどの業界か」・・・。
進路を意識しはじめると、多くの人がこのように考えるのではないでしょうか。

それに対して「その前に考えてみて!」と伝えているのが、NPO法人キャリナビ代表、平尾ゆかりさんです。
今回は平尾さんから、学生への熱いメッセージを聞くことができました。



職業先ではなく、生き方を決める

――就職活動を控えています。しかし今は、不況で就職難の時代。学生も多少なりとも不安を抱えているかと思います。そんな学生にアドバイスをするとすれば、まず何が大事でしょうか?

どういう言葉が適切なのか分かりませんが、多分、「自分との向き合い」が大事なんだと思います。色んな生き方とか色んな考え方・働き方があることを知って、そのうえで、自分はどういう生き方、働き方をしたいのか、という自分なりの方向を自分で決めるということ。それがすごく大事なことだと思っています。
日本の学校教育の中では大人との接点がほとんど無く、どんな生き方・働き方があるのか皆知らないと思うのです。それが結果的に、「就職しなきゃ自分は生きられないのではないか」と思うようになり、他の道を知らない若者たちはどんどん苦しくなってしまう。

特に筑波大学みたいな大学にいく人の中には、「いい子ちゃん」でずっと育ってきている子が比較的に多いと思います。そういう子は、親が「いい会社に行きなさい」と言えば、親が喜んでくれるならと、親の希望の方を取ろうとする子がすごく多いと思います。それで本人がハッピーならばいい。しかし、本心では苦しいと思っていた場合、問題は深刻です。自分に嘘をつきながら、だましだましやって、どうにか内定取ったところで、その先はすごく短い。今は、入社して3年以内で会社をやめる人が3分の1いると言われている時代です。自分の生き方の方向性が定まらないまま、とりあえず就職はしてみようという人が多いという証拠なのかもしれません。かく言う私もその一人でした。就職先を決める云々の前に、まずは自分がどういうライフスタイルを送りたいのか、という生き方の方向性、「自分軸」を今の段階からきちんと考えなくてはいけない時代が来ているのだと思いますね。

大事なことは、自分という人間が、他の人と比べてどの部分が得意なのか、自分のどの部分が好きなのかを自分で自覚できているかということ。ところが、「どうにか内定取ろう」という発想から就職活動を始めると、自分の好き嫌いとか自分の大事にしていることをすっとばして、「とにかく内定取れるために何を書くか」、つまり他人の軸で生きるということになってしまう。だから苦しくなる。でも、それはまったくもってこの時代において意味がない。入ったところで今不況だから簡単にクビ切られちゃうと思うし、会社がつぶれるっていうこともあり得ないことではないと思うんです。


前編:1  中編: 後編: 

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