後編(2)
全力でものごとにコミットすることで、
初めて自分の姿が見えてくる
――「やると決めたことをやり切る」というのは、具体的にはどのようなことですか?
とにかく自分がひとつのことにコミットして、「これでもかー!」と力を振り絞ってみて、ということです。例えばそれが3ヶ月間でも良いのだと思います。そう決めた期間は言い訳をしない。そこはもう、何も考えないで3ヶ月間―期間を決めて―ガーッとやる。そうすると、とんでもない力が出ますから。そのときに初めて自分の姿っていうのが見えてくると思います。
やったことがないのならばやってみてください。バイトでもいい、部活動でもいい、学校の試験でもいい。本当に何でもいいんです、対象は。もう、徹夜でもして、本当にこれでもか!というくらいの力を出し切る。そうすると、自分がどういうことにだったらエネルギーが出るのか出ないのかが、自分で分かってきます。その感覚は、学生のうちに絶対自分で養っておくといいと思いますね。
人間、嫌々ながらやるのとわくわくしながらやるのとでは、出てくるパワーが全く違いますから。今は不況だからなおさら、わくわくし続けるパワーが無かったら生き残れないです。無理やり自分に言い訳して、エントリーシート書いて、嫌々出したって絶対通らないです。本当に心の底から、「これだったら自分はわくわくし続けられる」というふうに言えるかどうか。それを言えるようになるには、今までの20年間の中で自分がどれだけエネルギーを出し切ったことがあるかどうかが鍵ですね。いつも中途半端にしか生きてこなかった人には、その感覚はたぶんわからないでしょう。
また、本当にこれが大事で、これをやっていきたいという気持ちがあると、それだけ取り出されたら嫌なことでもやれるものです。それが、「エネルギーが出し切れるかどうか」ということだと思いますね。例えば、私のやりたかったことは教育であって、経営なんてやりたくなかった。だけど、この事業がすごく大事だから、初めて経営を勉強しようという気になった。そう思って勉強したら身についたわけです。そこまで賭けられるかどうか。人生を賭けて生きているのかもしれません(笑)。
――例えば、周囲でも「インターンシップで自分を試す」という人が少なからずいるということもあって、私は、インターンシップに参加するというのが、コミットする手段として一番想像しやすいです。
インターンは単なる機会でしかなくて、インターンに行っても中途半端にやっている人は中途半端にやっているんですよ。先ほども言ったように、相手・対象は何でもいいから、自分が「これやる」と決めたことをやりきる。大学に入るのを決めたなら、授業を真剣に受けて先生を超えたアドバイスをするレベルまで達してみる、というのもコミットだと思います。
皆持っているんです、何かしら「タレント」を。それに気づけるかどうかですから。気づくためには相当努力しなければならない。それは苦しいんです、自分の弱さと向き合うことになるから。「なんだ、自分はこんなこともできないのか」と散々叩きつけられることになりますから。その中でも自分を信じて「やるんだ」と思えるようになるのは、大変なことだと思いますね。
要は、自分しだい
――筑波大生へメッセージをお願いします。
私はこの取材で「つくばは閉鎖的ですよね?」と質問されて、そこで初めて、つくばの学生が自分たちを閉鎖的だと思っているということを知りました。そんな風に思っている人は、外部の人はあまりいないんじゃないでしょうか?
でも、筑波大学はある側面でもしかしたら閉鎖的かもしれないですね。それだけ多くの人がそう感じているならば。けれど、そう感じてそれが「嫌だな」と思う子はその時点で既に積極的に外に出ていると思います。実際キャリナビにも何人か筑波大生が参加しています。要は、本人がそれ(閉鎖性)を本気で打開したいかどうかだと思いますね。
外に出てしまった人はつくばが閉鎖的だとは感じていないようですよ。もっと先に出て、いろんな世界を知って自分の軸を見つけた人は「筑波大だから云々」なんて言わないと思います。要は本人次第だということですよ。
(EDIT=熊谷直樹)
前編:1 2 中編:1 後編:1 2
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99年4月からの取材活動を通じて、学生記者が集めた1000個以上の”最も心に残った言葉”の中から、代表平尾がストーリー付けをして100個を選出! ナビゲーターの働く姿の写真とともに語りかけます。
↑平尾さんが代表をつとめる、NPO法人キャリナビのウェブページ。
→就活特集2004
→就活特集2003