書店に行くと、山のように置いてある就活マニュアル本。
どれを読もうかと悩んでいると、ひとつだけ毛色の違う本に出会った。
『就活トラベラーズ』――学生によって発行されたストーリー形式の就活本だ。ハウツーではなく、現役学生によってリアルな就職活動、採用試験、面接の実態が描かれている。
今までになかった内容なだけに、思わず手にとって読み込んでしまう。
本を著したのは、都心を中心に活躍している学生団体"JOB PARK"(ジョブパーク)。
発行に関わったのは第1期メンバーで、現在は就活を終えた第2期メンバーが運営している。「就職を支援しているというよりは、夢発掘支援団体なんです」団体副代表の後田妙子さん(法政大4年)は、自らの活動を笑顔で語る。
取材に応じてくれたのは、第2期メンバーの4年生4名であった。法政・中央・慶応・早稲田と、在籍する大学は様々、第1期メンバーには筑波大の4年生もいたそうだ。JOB PARKは、このように様々な大学の学生が集まり立ち上げられた。当初は就職支援団体として、企業の支援を得て本の出版などの活動を行っていたそうだ。しかし今年は違うと後田さんは語る。
「夢発掘や就職活動の支援、という思いは先輩たちと同じなんですが、それをどう形に表すかが違ってくるんです。お世話になっている社会人の方に言われたのは、最近はインターネットを利用したバーチャルな就職活動が多いのが問題だということ。それによって雇用のミスマッチも多くなる。だからもっともっと『リアル』な就活を体験しようよっていう思いが私たちの中にあるんです。そんななかで今年は本を作る以上にリアルなものを、という考えで『ガチンコ女将道クラブ』という企画を立ち上げたんです。」
「ガチンコ女将道クラブ」とは、今年8月に行われたJOB PARKの企画であり、学生が住み込みで働きながら、実際のサービス業を体験するというものである。他にも、インターン経験者、未経験者の4年生を集めて3年生の相談に乗ってもらう「就活イベント〜インターン〜」や、高校生とホームルーム形式で自分や将来のことを考える「出張授業」など、その活動の幅はとどまることを知らない。
その根底には、バーチャルな就活では自分と向き合えない、人とコミュニケーションを取ることによって自分自身を理解し、就活に臨んで欲しいという思いがある。
「自分について深く考えるっていうことは、大学生活ではなかなか無いと思うんです。
そういうことを考えるきっかけを、就活をしている大学生だけでなく高校生まで与えたくて。」
山本理恵さん(慶応大4年)が言うと、
「そう、触発するとかそういうのではなくて、目指しているのは『きっかけ』をつくること。答えは個人個人の中にあって、JOB PARKはそれを引き出すために活動をしているんだ。」
と、向川昌孝さん(中央大4年)が微笑む。
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→関連団体インタビュー
→就活特集2004
→就活特集2003