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牧紗綾香さん

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国際法を学びに
 留学する、と一口で言っても形態はさまざまだと思いますが、私の場合は所属していた社会学類法学専攻の交換留学制度を利用し、約1年間オランダで国際法を勉強しました。留学は4年次の秋からという、一般的には遅めの時期を選んだのは、できるだけ自分の勉強の進み具合に合わせたかったからです。国内法の勉強をしっかりして、基礎を作ってから留学したい、というのが私の考え方でした。また、日本とは全く異なる国で、いろいろな人やものに出会いたい、自分自身を試してみたい、という好奇心がありました。そして、高校時代の留学経験から、自分が知っている世界を出てより多くのことをもう一度学びたいとも考えていました。

留学に向けた大学生活
 大学入学当初から留学を視野に入れていたので、いつ、どのようにして留学するかということを時間をかけながら少しずつ具体化していきました。語学留学とは根本的に違い、専門科目の授業についていくためには、高い語学力と日本での一定の法学の単位取得などが大前提とされていたので、英語そのものの勉強や筑波大での単位の取得を計画的にしておく必要もありました。また、自分はなぜ留学したいのか、ということを突き詰めて考えました。

価値観のるつぼにおかれて
 実際に留学してからは、英語圏でない上に、文化をほとんど知らない国での生活に慣れるのに時間がかかりました。また、その中でも特に大変だったのは、ヨーロッパを中心に、世界各国からやってきた留学生の間で自分を主張することだったと思います。留学生寮での毎日の生活から大学の授業まで、絶えず様々な国籍や文化に接触するということは決して容易なことではありませんでした。オランダの生活や考え方に慣れれば良いというわけにいかず、常に価値観のるつぼにおかれ、その中で自分自身を見失わないでいなければなりません。そんな中で、小さな衝突の繰り返しや議論を積み重ねていくことで、私自身の世界観が大きく成長したように思います。そして、自分自身を見つめ直す良い機会になりました。結果として、母国語ではない言葉で議論し、相手を納得させる術を身につけられましたし、自分の国や文化に対する理解が逆に深まったと思います。

生き方への影響
 共通言語を持ったからといって、気持ちや考えが伝わるということにはなりません。自分自身をしっかり伝えることが何より大切なのだと思います。そして、それ以上に相手を知ることが自分を知ることに通じていると感じました。また、国や文化を越えた友人をもつということも、これからの自分の生き方にも大きく影響してくるでしょう。この経験を実際に活かしていこうと考え、外資系企業で働くことを選びました。自分とは全く異なるバックグラウンドを持つ人たちと理解し合い、お互いを尊重して仕事をしながら、日本人や日本社会をもっと外国の人に理解してもらえるよう、いろいろな局面で働きかけていきたいと思います。

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