留学の動機、目的は何ですか。
私は高校生のころから留学したかったのですが、高校ではできませんでした。大学に入学して交換留学の制度があったので留学しようと思いました。私はアメリカ人の大学生のチューターをしていて、彼女にいくつかの選択肢の中からパーデュー大学を勧められたので、パーデュー大学に決めました。目的は、国際総合学類にはない授業をとってみたかったのと、あと2年生の終わりにすでに100単位をとっていたので、残りの2年間をより充実したものにしたかったからです。
アメリカでの様子はどうでしたか。
勉強が大変でした。月水金、火木で同じ時間割で、学生ビザを保持するために週12単位以上、1つの授業で3単位だから4つは取らなければならず、1つの授業でリーディングが最低30ページは進むので大変でした。一学期が4か月で、その間に2、3回中間試験があるので、毎月4つはテストをしているといった感じでした。
パーデュー大学は何もないところにあるので、つくば以上に車がないと不便でした。電車はありませんがバスが通っていて、学生は無料でした。
放課後や休日は何をしていましたか。
普通の生活のほかにスポーツ施設に行ったり、コンサートや舞台を見に行ったりしていました。あとAIESEC(アイセック。海外インターンを支援している団体) U.S.パーデュー支部というところで国際インターンやその手伝いをしました。そのAIESECを通して夏休みの2ヶ月間ブルガリアに行って、ある市の地域開発のインターンもしました。そこでたとえば市の老朽化したスポーツ施設の修理をしたり、子供の遊ぶ施設を造ったり、それと空き地をテニスコートにしたりしました。また、予算は市から25%下りるのですが、残りの75%を自分たちで調達しなければならないので、外部団体のプロジェクト発掘や援助プログラムに申し込むための書類を書いたりもしました。
アメリカの学生について。
アメリカの学生はたくさんの課題をこなすために、よく勉強します。課題をやらなければ全体の評価の数十%を失うわけだから、やるしかありません。アメリカでは就職に大学での成績が響くし、大学院に行く場合も奨学金を取れるかどうかにかかってくるので、選択の余地はありません。また、アメリカでは入社して1、2年で転職する人が多いので、アメリカ人は長期的な見通しは立てていない気がします。入る会社が絶対ではなくとりあえず入ってキャリアをスタートするという意識なので、日本ほど1社目に対するこだわりは強くありません。
言葉や文化の相違以外の苦労は何かありましたか。
あまりなかったですね。香港生まれで10年間香港にいて8年間イギリスで過ごして今度アメリカに来た人や、メキシコ人とフランス人のハーフでアメリカで育った人、お父さんの都合で南米を転々としていた韓国人など、国際色豊かな友人が数多くできたので、文化の相違を楽しむことができました。また、国籍がとても薄く感じられました。
すると、日本人ではなく「地球人」だと思うようになったということですか。
それは私にとって難しかったテーマで、一時期自分の所属が分からなくなっていました。日本は生まれ育ったので好きですし、アメリカの方がいいところもある。インターンで行ったヨーロッパみたいなところも面白いですし。そのような中で、自分がどこに落ち着くかを考えていました。今では自分は日本出身の地球市民だと思っています。
留学の前後で自分の内面は変わりましたか。
たとえばアメリカでは日本よりもいろいろな国の料理が身近だったので料理のことや、日本のポップス以外の音楽など、さまざまな方面での興味が広がりました。それとアメリカでの生活で度胸がついたので、前よりもイージーゴーイングになりました。
将来の目標は何ですか。
今、ある会社の人事職に就職が内定しているのですが、今後は国際人事職に就きたいと思っています。国際人事職ではその会社とフランスの提携会社の有能な社員を適切なポジションに就かせる制度や、日本とフランスのやり方の違いで摩擦が起きないような人事企画を作りたいと思っています。また、その仕事でもう一度海外にいけたらいいなと思っています。それと人事の分野の学位をとるのもいいですね。