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 この不況の中でも伸びつづける業種、人材派遣業。人材派遣業の現場とは一体どのようなものなのか。今、どのような業種に進出しようとしているのか。
 会社規模的には中堅の位置ながら、着実に成長を続ける茨城県守谷市の人材派遣会社、株式会社ワーク。その社長、片庭正雄氏に、現在の人材派遣業とその求める学生像を中心にお話を伺った。


−株式会社ワークとはどのような会社なのですか。

 まずはね、非常に素晴らしい会社だと思います。お互いの人間関係、人と人とのつながりというのを大事にしてる会社ですから、そういう意味では私は非常に素晴らしい会社だと思っています。素晴らしい人間が集まってますから、人材の派遣業として、この素晴らしい人材を各企業さんに派遣して、企業さんもよくなっていただいて、なおかつ私どもの会社も発展していくということを考えてます。

 ただ人材を派遣するのにも、ただ派遣するわけにはいきませんので、私どもで教育をして、派遣先の企業にマッチした人材に仕上げてからということになります。ワークでいろいろ教育をしながら、経験させながらスキルアップを図り、企業に派遣する、というようにしています。

−今はどのような業種に派遣をなさっていますか。

 業種としては、工場の中のライン作業、または物流の仕分け作業、ピッキング、こういうところに対しての派遣が非常に多いです。あとは、デリバリー等の事務を請け負ったりしています。特に最近非常に増えてますのは、結婚式場とかまたはいろんなイベントで発生する業務への派遣ですね。

−これからはどういった業種に拡大していこうと考えておられますか。

 去年立ち上げましたメディカルスタッフ事業部と、今年立ち上げた語学スタッフ事業部を伸ばして行きたいと考えております。特にこのつくば周辺には研究施設が多いですから、そういうところにうまくスタッフを派遣したいと考えております。

 今はお医者さんの派遣とか看護士の派遣は出来ないんです。ただ、今国会でも論議されてますが、へき地とか特に医者の足りないようなところに対しては、医師会は非常に反対してますが認めていこうかって動きはあります。

 でも、今我々がやっていこうと思っているのは医療事務、それが薬剤師、薬剤師と医療事務の派遣が多いです。メディカルと言いましても大体医療事務と薬剤師の派遣、これが多いですね。

−語学スタッフというのは具体的にはどのようなことを。

 やっぱり英語ですよね。特に筑波大学周辺というのは研究者が非常に多いですから、そちらの方で通訳と、翻訳の仕事とをしています。それと英会話ですね。企業さんの中へ訪問して、その企業に特化した英会話の教室を開いています。ですから、今、つくばでたくさんある英会話スクールで育ってきた方を、翻訳とか、通訳ということでいろんな会社に派遣しようと考えております。

−今、人材派遣業というものが、非常に伸びてきているのですが、それはどうしてだと思われますか。

 それはね、やっぱり高度成長時代というのは大体モノを作れば売れた時代、どういうものでも値段の高いものでも売れたという時代でした。今ここへ来ましてですね、モノがもう売れない状況になっています。いわゆる市場価格というものが下がってきてるわけですよね、いろんなものの。

 そうしますと、製造単価も下げなきゃいけない、または間接部門のコストも下げてかなくちゃなんない。とにかくいろんなコストを下げてかなくちゃなんないという中で、今までは間接部門を10人でやってた会社が、それをなんとか7人で出来ないか、6人でできないかということで、(人件費を)絞ってくるわけです。そういうわけで我々のように、即使える人材を即派遣して、その場で即戦としてやっていけるような人材派遣会社というものが重宝されてきているように考えます。

 まあ、人材派遣業は、まだまだ日本では伸びていくと思っています。平成6年から比べて言えば、14年度には、売り上げ的にも、全体の人材派遣業は倍になっていますから。人材派遣業で働く派遣登録者の人数も117万人といわれていますからね。かなりの人数ですよ。

−人材派遣業の業界に学生が就職しようと考えた場合、どのようなことが必要となってくるでしょうか。

 まず学生時代から、いろんな仕事を経験していただきたいと思います。またはいろんな仕事の苦労、つらいこととかをよく分かっていただければ、私たちの人材派遣業に入っていただいても、スムーズにやっていけると思うんですよ。

 私の会社では、まず新卒の学生さんが入りますと、必ず現場に行ってもらいます。それでいろんな仕事を経験してもらった中で、営業や、総務などの部署に入ってもらう形をとっております。

−では、人材派遣業に学生が就業した場合、どのような力を身につけることができるでしょうか。

それはもう、1つの仕事じゃなくていろんな、もう製造業もあれば、お菓子を作ってる会社もあれば、農機具を作ってる会社もあれば、または、いろんな建材を作ってる会社もある。そういういろんな会社も見られるというねぇ、これはあの、仕事としては非常におもしろい知識ですね、幅の広い知識が身についてきますよね。

−人材派遣会社の社長様という立場から見て、今の学生を概観していただくとどう見られますか。

 今は学生のうちいろんなアルバイトを経験してる学生さんがいらっしゃいますよね。最近はインターンシップが一般的になったこともあって、学生時代に企業に入ってその企業のことをいろいろ覚えたり、スキル、経験を積んだりしてますから、われわれの学生の時と違ってこう、非常に知識が豊富になってきてるんじゃないかねぇ。

 だからかえって、就職する時にどういう会社に入ろうかなぁ、こういう会社に入ろうかなぁ、と悩むんじゃないかと思います。我々の時は大学出ました、工学部出ました、文科系出ました、っていうと就職先は大体決まっちゃったんですよ。でも、今の企業っていうのはすごく幅が広くて、いろんな仕事があります。結果、就職先もいっぱいありますから、学生さんは選択するのに大変だと思いますね。そういう意味においては、今の学生さんは恵まれているとも思っていますけどね。

 まあ、もっといっぱい苦労してください、というふうには思いますけど。

−筑波大生の印象はいかがですか。

 一言で言うならば優秀な学生だと思います。やっぱりね、日本の将来を背負って立つような人材がいっぱいいると思います。これから筑波大学を出た学生が日本のいろんな機関に入り、どんどんどんどんリーダーシップを取ってくと思いますね。私はつくばという地域に居まして、筑波大生をアルバイトに使ったりしてますが、授業なんかサボって仕事やれ、っていってもなかなかやってくんないわけだ。それだけ非常に今の筑波大生は真面目に勉強してると思いますんでね。私は今筑波大生には非常に期待してます。もう、われわれ郷土にある大学ですからね。非常に期待してます。

−ありがとうございました。



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