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つくば100本のクリスマスツリー代表
NPOつくばアーバンガーデニング

――このイベントを主催されている「つくばアーバンガーデニング(以下TUG)」とは、どのような団体ですか?
TUGは、つくばの街を花や緑で美しくしようと、98年に設立され、2003年にNPOになりました。春・夏・秋には松見公園を中心に花の手入れ、クリスマスには100本のクリスマスツリーの開催など、市民の手によるまちづくりを目指して活動しています。
――100本のクリスマスツリーは、どのようにして始まったのですか?
昨年で10回目を迎えたのですが、10年前のつくばの中心部はとても寂しく活気がありませんでした。そこで、中心部を交流の場にしたいと思いこのイベントを始めました。
他の季節は花を植えたりしているのですが、冬はどうしても寂しくなりがちです。そこで、クリスマスツリーを飾ることにしました。「100本」の理由は、多いほうが賑やかで楽しそうだし、きりがいいじゃないですか(笑)。このツリーは、クリスマス時期以外は造園家に預かってもらって、毎年同じものを使っているんですよ。だから、10年前は同じサイズだったものが、今ではバラバラになっちゃっているんです。
――どういった趣旨・目的で行われているのですか?
市民による手作りのまちづくりにこだわり、『つくばの楽しさ、美しさ、元気さをみんなに伝えること・様々な人のふれあいの輪を広げること・子どもから大人まで、創造性を育むこと』を目的に開催しています。主催はTUGですが、私たちの仕事は「場の提供」です。市民のみなさんが創造性を発揮できる場所を提供し、みなさんのツリーが美しく見えるように一体感を出すことが私たちの役割です。
――なぜ、センタービル広場という場所を選んだのですか?
もともと、TUGの設立にはつくばのセンター地区を活性化させるという目的がありました。センタービルは磯崎新という有名な建築家の設計ですが、「日本が空洞化しているという意味を込めて『廃墟』をイメージして設計した」と発言しています。しかし、そのイメージを市民の手で正反対に明るいものに変えて、独特の形をしたこの広場を十分に有効活用したいと考え、ここで開催しています。周りから見えにくいという不利な点が、かえってこの場を別世界にしてくれています。
――前回のテーマは「おいでよ、世界の子どもたち〜ツリーがむすぶ世界の子ども〜」でしたが、このテーマの設定理由を教えてください。
世界中の子どもたちがクリスマスを迎えられますように、という想いがこもっています。クリスマスツリーを作り、街を美しくするという経験によって、ものごとは自分の手で変えられるんだということを子どもたちに感じてもらい、幸せな社会を作っていってほしいのです。実際に世界の子どもたちと交流することで、同じ時間を生きているということを感じてくれたのではないでしょうか。

――次回の展望・予定はありますか?
詳しいことはこれから練ることになりますが、前回のテーマを発展させたいと思っています。この事業を引き継いでいってくれる人たちが現れるといいですね。
――大学生が関わっているということをお聞きしましたが?
筑波学院大と筑波大の学生さんが協力してくれています。きっかけは授業の一環としてだったり、ツクマガ(注)や私が担当している筑波大学の講義だったりと様々ですが、みなさんすばらしい方ばかりです。学生さんは「クリスマス応援隊」というものを結成しており、2004年からカフェなどイベントの主な運営は学生さんにお任せしています。ただ、どうしても大学生は4年経つといなくなってしまいますから、応援隊の維持はこれからの課題ですね。違う大学の学生と交流できるいい機会ともなりますし、ぜひ多くの学生さんにご協力をお願いしたいです!
注:学生団体C4が筑波大学の新入生向けに発行するフリーペーパー「ツクマガ」の2号にて、井口さんが紹介されました。
――ご自身のクリスマスは、毎年大忙しですね。
この10年間、クリスマスは毎年センタービル広場で過ごしています。片付けなどもあるので、年末まで大忙しです。家族はもうあきらめ顔ですよ(笑)。昔はクッキーで大きな家を作ったクリスマスもありましたね。
――TUGはまちづくりの団体ですが、つくばという街をどのように思いますか?
私は約20年前からつくばに住んでいるのですが、本当に大きく変化していると実感しています。昔は中心部に広告など一切貼られていませんでしたが、最近はどんどん増えているのが気になりますね。開発も進んでいます。広々とした自然は、簡単に失ってしまうものですが、元に戻すのは容易な事ではありません。美しい街を維持できるといいと思います。
――最後に、大学生へメッセージをお願いします。
筑波大学で講義をしていて思うのは、学生がおとなしくなってきているな、ということです。昔はよく、発言したり質問にきたりする学生がいたのですが、最近はあまりいません。応援隊の学生を見ていると分かるのですが、みなさんすばらしいものを持っていると思うんです。それを存分に発揮し、大学生活をよりよいものにしてほしいです。大学の4年間というのは、やってみたいことをやってみる時間も、機会もある貴重な時期です。就職してからではできないことに、思いっきりチャレンジしてください。