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アーティストインタビュー
大盛況のうちに幕を閉じたアートタウンつくば2005。独特のパントマイムでお客さんを沸かせた加納真実さんにお話を伺いました。(聞き手:杉山春菜・澤田勇一)
加納 真実 氏
87年、パントマイムサークル「舞・夢・踏」入部。卒業後パントマイミスト山本光洋氏のワークショップに数年間通う。
95年、女性3人のユニット「水中三姉妹」結成。舞台を中心に活動する。この頃よりピエロの「マミマミ」としてイベントの仕事も始める。
02年、東京都の「ヘブンアーティスト」に認定され、以後、外(大道芸)・中(舞台)を問わず死に物狂いで活動中。
舞台から大道芸へ
元々は舞台をやっていて、大道芸はときどきやっていました。本格的に大道芸を始めようと2002年頃、合格してライセンスを貰うと指定された場所で大道芸をすることが出来る東京都の「ヘブンアーティスト」のオーディションを受けました。それにはすぐに合格したのですが、その指定された場所というのが人のあまりいない場所だったので、すぐには本格的には活動できませんでした。本格的に大道芸をやり始めたのは、一人で静岡の大道芸フェスティバルに出場してからです。大道芸は特に責任も無く、「失うものは何も無いというか、ある意味気楽に出来るところがありました。厳しいことはわかっていましたが、やけくそ気味というか、開き直ったというか。そんな気分で始めました。
独特の作風と言われますが、外でやるとなるとおのずと出来ることや作品が決まってくるので、自然と今のような形になっています。でも条件や上演する作品が違うからと言って、舞台と大道芸をあまり分けすぎないようにしています。分けて考えすぎると出来なくなってしまうので。ただ、舞台の作品で、大道芸でも出来る作品は少ないです。作ってみてから、大道芸でも出来そうだな、という作品はあまりないですね。
大道芸をやっていて嬉しい時は、自分も含めてその場に居るみんながスカッとしたと感じられた時です。周りに流されているのではなくて、意識を持って自発的に楽しんでくれていると感じられる時ですね。特に、最初は見る気の無かった人が、最後には周りのお客さんと一緒になって楽しんでくれているとベスト! そして投げ銭をくれるといいですね(笑)
つくばの街と大道芸
つくばは自然が多くて気持ちいいですね。東京のビル街にも良さがあるのですが、つくばはステージごとに水辺だったり森の中だったり、それぞれ色があっていいです。アートタウンには4、5回参加していますが、回を重ねるにつれ、どんどんお客さんの質がよくなっていると思います。最初はお祭(まつりつくば)メインだったのが、今はアートタウン自体を楽しみに来てくれていますね。それに昔は地元の人と移って来た人の間に楽しみ方に差が感じられたのが、今は垣根なくお客さん全体が自然に楽しんでくれているのが感じられます。つくばのお客さんは集中力と見る気があってすごくいいです。みんな積極的に座って見てくれるんですよ。特に前の人は言わなくても座ってくれます。「去年見たよ」と言ってくれる人もいます。
また、つくばのお客さんの間には「投げ銭の楽しみ」が浸透しつつあるようですね。面白くない芸人さんに「ただ見ていたから仕方なく」と投げ銭をするのは嫌だけど、面白い芸人さんに自発的に投げ銭するのは、気分がいいものです。面白いものを見たとき、投げ銭をすることによってより楽しくなるものです。
今後のアートタウンは、このままの感じでもっと人が来てくれるといいですね。今の雰囲気を保ちつつ、もっと有名になるといい。大道芸を見ると楽しい、というのは確かだから。少なくともやっている方は楽しんでいます。来年も呼んでいただければ是非また来たいです。つくばに来るの、楽しみにしているんですよ。
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